일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

おうがいのけんこうとし

耄碌寸前

森 於菟

森 於菟의 耄碌寸前(おうがいのけんこうとし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 43,925자 · 89화면

아오조라 문고

という。この人物は疑いもなく父自身で、久し振りで創作を発表し、その後に続く多くの構想を抱いていた父は、頭脳にも身体にも十分自信を持っていたと思う。父が若い時結核にかかり血痰を吐いたということに関連して「結核で熱の出る時は気持よくポーッとするものだってね」と祖母は私に語った。それは私の健康をいましめたのか、それともいうはずでないことを理性に勝った祖母も婦人の饒舌性から洩らしたのか私にはわからぬ。その後にも父が風邪で軽い咳をすると祖母は「ああ、また林があのいやな咳をする」といった。

私は右の事実を頭に置いて「仮面」を読むと、主役の博士が己れの気管を上昇して来た血塊からつくった標本に結核菌を確認した記念日を一八九二年十月二十四日(月曜日)とあるのを見て、かくまで日を明確に記したのには何か意味があらねばならぬと感じた。この年は明治二十五年で父は満三十一歳、官は陸軍二等軍医正、職は陸軍軍医学校教官、妻を去って満二年なので、この日は作者その人の記念日でもあったろうと想像するのである。さて「仮面」を書いた直後父はその原稿を携えて祖母の室を訪ね、その時私もそこにいた。