후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがいのけんこうとし
耄碌寸前
森 於菟
森 於菟의 耄碌寸前(おうがいのけんこうとし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 43,925자 · 89화면
こう申してはなんだが、一般に申して、僕はどうも生きた人間と接するのが苦手である。何も、相手を軽蔑するとかいうことではなくて、ただ恐ろしいのである。僕は、時に解剖学的には、いやになるほど似ていてほとんど何の変りもない肉体に宿っている、亡霊の種類が、余りにも多様なので、どう先様を取り扱ってよいのやら、全くわからなくなることがある。
わからないから黙っていると、上の方についているラウドスピーカーから、魂ががんがんがなりたてる。その下の方では、未来の死体君がすっかり恐縮してかしこまっている。「君の借家人は随分威勢がいいんだね。」僕の方では雨あられと降ってくる言葉の砲弾の下をくぐり抜けて、この死体君にこう話しかけている。「ええ」と彼氏は、すっかりしょげた様子で答える。
「僕、この人のために、随分誤解されているんですよ。でもゆるしてやって下さいよ。天国の公庫抽選住宅で当ったんだから入れてやれと、わざわざ神様が頼みに来たんで、つい断り切れなかったんです。神様少し寛大すぎますよ。」「ふんふん」僕は神様の話が出てくると、急に話をそらしてしまう。というのは、僕自身最初はえらい貧弱な住いを割り当てられたようで、内心不満だったが、今では随分長く住めたものだと、その基礎工事の良さに感謝していたところだからである。