후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
この十月八日が、約束の日じゃったのに、ロシヤは、満洲から撤兵するどころか、どんどん、兵隊を南進させよる。あっちは、もう、日本を馬鹿にして、戦争する腹じゃ。それでも、日清戦争のことがあるもんじゃけ、用心して、日本の様子を探っとるんじゃ。それに、女を使うちょる。こないだは、長崎で、女の露探が捕まえられたが、あの女たちも怪しいぞ」
「そういやあ、女が、なにも、巌流島までも行って、関門海峡を見物せんでもええなあ」
老人仲仕も、新之助の意見に、同感の意を表した。
日露の風雲は、ようやく、急を告げつつあった。国内には、開戦論と非戦論とが沸騰していた。三万七千人の会員を擁する全国青年同志会が、露国膺懲の建白書を、桂首相に提出するかと思うと、非戦論者である堺利彦、内村鑑三、幸徳秋水の三人が、「万朝報」を去るというような事件が、この関門地方をも騒がしていたのである。旅順の日本人は引き揚げを開始し、この地方に帰って来た人もあって、
「ロシヤは、旅順に、大層もない要塞を築きよる。どうで、戦争はまぬがれん」
と、決定的に強調していた。
山下組の仲仕たちも、国の一大事に、無関心では居られない。