일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면

아오조라 문고

正確な手さばきで、石炭を積んだ大籠が、危なげなく、昇降した。

(おれは、こうやって、現場で、仕事をしとるときが、一番、楽しい)

金五郎は、白い湯気の中に突っ立って、胸のひらけるような思いを味わっていた。

船橋のうえから、船長が、パイプをくわえたまま、にこにこと、眺めている。

カン、カン、カン、カン、……

鉦が、鳴りだした。

「仕事、やめえ」

高司清市が、どなった。

それから、数分の後、整然と、現場をすてた仲仕たちを乗せて、大伝馬船は、寿満丸の舷側を離れた。深夜の黒い波を切って、若松側の岸壁に向かって、漕ぎ進んだ。「友田」の提灯にとりかこまれて、憂鬱そうに、金五郎が、その舳に立っていた。金五郎の乗って来た小伝馬は、艫に曳航されている。

八月二十三日、午前三時を期して決行された沖仲仕の総罷業によって、洞海湾内のすべての沖積荷役は停止された。港は、死んだようになった。

争議本部には、米俵が積みあげられ、女仲仕の手によって、炊きだしが行われた。

マンは、炊きだし隊長である。

一日が、過ぎた。

二日が、過ぎた。

マンは、争議団の台所を引きうけて、いそいそとしている。