후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
けれども私も、流石にいつまでもそんなに腹痛ばかりを起し、そしてそれを蜂蜜のせいにばかりはしていられなくなった。そこでとうとうある朝、家出をしなければならぬ羽目になった。後になっては私も、学校へ行ったふりをして浅草公園で映画を見て時間つぶしをするような、そんな不埒な真似をするようになったが、その頃はまだそんな手を思いつかなかった。学校へ行かないと決心したからには家出をするよりしようがないと単純に思いつめてしまった。いま私はここまで書いてきて、ふと思い当ったような気がしたのだが、あの先生があんなに怒ったのは、あれは男のヒステリーの一種ではなかろうか。
それは二月の終りだったろうか、それとも三月の始めだったろうか、ともかくまだ寒い頃のことで、私は自分がマントを羽織っていたのを覚えている。家出はしたが、行先はきまっていなかった。第一、金が無かった。私は市電で品川まで行き、品川駅で藤沢行の切符を買って、汽車に乗り込んだ。私の懐中にあった金は、藤沢行の片道切符を買うのがせいぜいであった。そのときなぜ藤沢へ行ったのかと云うと、二年のとき同じクラスにいたある美少年を私はこっそり思っていたのだが、その少年はその後中途退学してその頃藤沢にいるということを、私は風の便りに聞いていたからであった。