후리가나로 읽는 일본 고전
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とおのものがたり
遠野物語
柳田 国男
柳田 国男의 遠野物語(とおのものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,063자 · 79화면
四五
四六
四七
四八
四九
○上閉伊郡栗橋村大字橋野。
四五 猿の経立はよく人に似て、女色を好み里の婦人を盗み去ること多し。松脂を毛に塗り砂をその上につけておる故、毛皮は鎧のごとく鉄砲の弾も通らず。
四六 栃内村の林崎に住む何某という男、今は五十に近し。十年あまり前のことなり。六角牛山に鹿を撃ちに行き、オキを吹きたりしに、猿の経立あり、これを真の鹿なりと思いしか、地竹を手にて分けながら、大なる口をあけ嶺の方より下り来たれり。胆潰れて笛を吹きやめたれば、やがて反れて谷の方へ走り行きたり。
○オキとは鹿笛のことなり。
四七 この地方にて子供をおどす言葉に、六角牛の猿の経立が来るぞということ常の事なり。この山には猿多し。緒の滝を見に行けば、崖の樹の梢にあまたおり、人を見れば遁げながら木の実などを擲ちて行くなり。
四八 仙人峠にもあまた猿おりて行人に戯れ石を打ちつけなどす。
四九 仙人峠は登り十五里降り十五里あり。その中ほどに仙人の像を祀りたる堂あり。この堂の壁には旅人がこの山中にて遭いたる不思議の出来事を書き識すこと昔よりの習なり。例えば、我は越後の者なるが、何月何日の夜、この山路にて若き女の髪を垂れたるに逢えり。