일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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とかいのなかのことう

都会の中の孤島

坂口 安吾

坂口 安吾의 都会の中の孤島(とかいのなかのことう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,205자 · 27화면

아오조라 문고

都会の中にも、農村にも、こんな孤島は方々にある。そして、そこでも、アナタハンと同じような事件が奇も変もなく行われているのである。

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グズ弁はもう四十一であった。彼は勤め先のことや、家庭の事情を割合正直にミヤ子や孤島の常連に打ち開けていたのだけれども、誰もそれを信用しなかっただけの話なのである。そして、信用されなかったのは彼の不徳の致すところではなく、つまり他の連中がこんなところで本当の身の上なぞを話すものではないという風に心得ているせいであった。つまり、ほかの連中は(もちろんミヤ子も)自分の本当の身の上を誰にも打ち開けていなかったし、自分と同じように他の人々もそうに決っているときめこんでいたのであった。

グズ弁はここと同じように会社でもグズ弁とよばれていた。否、彼がこの飲み屋で本当の身の上話を物語った代償として人々の信用を博し会社に於けると同じようにここでも採用してもらえたことはグズ弁というアダ名だけであったといってよかろう。

彼のその運送会社では戦前からの古い運転手で、現業員の中では一番の古顔でもあるし上役でもあった。ここの現業員は会社からの固定収入のほかにも出先きでのミイリがあったから、上役の彼はその服装のヤミ屋然たる割に、ヤミ屋よりも収入があった。