일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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そらとぶあくま

酒井嘉七探偵小説選 〔論創ミステリ叢書34〕

酒井 嘉七

酒井 嘉七의 酒井嘉七探偵小説選 〔論創ミステリ叢書34〕(そらとぶあくま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,471자 · 28화면

아오조라 문고

しかし、つぎの瞬間には私は科学者としての氷のような冷静をとりもどしていた。私は静かに彼の面を見守りながら、現実的な種々の観察をつづけた。

……二分、三分、五分、――息づまるような重苦しい沈黙が二人を囲繞する不気味なほどに真白い靄の中を黒雲のように這廻った。……七分、八分、――赤沢は前のように一と言も発せず、くるりと踵を返すと、再び白いスクリーンの向うに消えてしまった。

○月 ○日

赤沢荘三郎が奇蹟によって未だこの世に生をうけているとすれば、彼は五十余歳である。また、もし、彼の亡霊が出現するとすれば、それは彼の被殺害当時の三十七八の若さでなければならない。しかし、昨日の朝、大川の洲で靄のスクリーンを通じて自分が、仔細に観察した彼は、年よりは老けて見えると感じられるが三十二三である。彼の荒々しい呼吸と興奮に躍動する彼の顔面の筋肉は白く垂れ下った部厚いスクリーンを通じてさえ、はっきりと感じられた。彼は疑いもなく自分たちと同じ人間である。赤沢荘三郎以外の人物である。とすれば、あの荘三郎との外観的な驚くほどの類似を如何に説明するか。答は簡単である。荘三郎の血をうけたものに違いあるまい。