후리가나로 읽는 일본 고전
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つげびと
野菊の墓
伊藤 左千夫
伊藤 左千夫의 野菊の墓(つげびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,955자 · 71화면
新しい学問をした獣医はまだすくない時代であるから、糟谷は獣医としても当時の秀才であった。快活で情愛があって、すこしも官吏ふうをせぬところから、場中の気受けも近郷の評判もすこぶるよろしかった。近郷の農民はひいきの欲目から、糟谷は遠からずきっと場長になると信じておった。
糟谷は西洋葉巻きを口から離さないのと、へたの横好きに碁を打つくらいが道楽であるから、老人側にも若い人の側にもほめられる。時間のゆるすかぎり、糟谷は近郷の人の依頼に応じて家蓄の疾病を見てやっていた。職務に忠実な考えからばかりではないのだ。無邪気な農民から、糟谷さん糟谷さんともてはやされるのが、単調子の人よしの糟谷にはうれしかったからである。
梅の花、菜の花ののどかな村むらを、粟毛に額白の馬をのりまわした糟谷は、当時若い男女の注視の焦点であった。糟谷は種畜場におって、公務をとるよりは、村落へでて農民を相手に働くのが、いつも愉快に思われてきた。そうしてこういうことが、自己の天職からみてもかえってとうといのじゃないかなど考えながら、ますます乗り気になって農民に親しむことをつとめた。
糟谷はでるたびにいく先ざきで、村の青年らを集め、農耕改良はかならず畜産の発達にともなうべき理由などを説き、文明の農業は耕牧兼行でなければならぬということなどをしきりに