후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
てつのきりつ
鉄の規律
平林 初之輔
平林 初之輔의 鉄の規律(てつのきりつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,016자 · 30화면
二百二十四号は起ち上がって、扉のそばへ行って鍵穴から紙片を取って、鍵を入れてまわした。
マスクの巨漢がはいってきた。
「三十号」と彼は機械のように言った。
「二百二十四号」「七十六号」二人は起ち上がって代わる代わる答えた。互いに番号を名乗るのが党員間の挨拶でもあり、合い言葉にもなっていたのだ。
三人は同時に椅子に腰をかけた。三つの頭は互いに三寸位の距離まで集まった。七十六号が、ききとれない程の低い声で何事かを語りだした。三十号は時々うなずいては聞いていた。五六分で報告は終わった。三十号は満足したらしい様子で起ち上がって、挨拶もせずに、帽子をかぶって扉の方へ歩いていった。
「ちょっと」と二百二十四号が呼びとめた。彼は立ち上がってずかずかと三十号のそばへ歩いてゆき、相手の耳にすれすれのところまで口をもっていって二語三語囁いた。三十号はふり返って、じろりと七十六号を見た。がまたくるりと向こうを向いてそのまま出ていった。
あとにのこった二人は石のように黙ったまま時計を見ていた。
五分たつと、七十六号がだまってたち上がって帽子をかぶって出ていった。
それからまた五分たつと二百二十四号もランプを消して出ていった。