후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 猿回し
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控 猿回し(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 125,671자 · 252화면
「御本尊の下の壇の裏に隠して置きましたが、信者が三年がかりで集めたあの祠堂金を盗られては、この庵寺も再建の見込みもなく、寄進された信者に申訳も相立たない、困ったことじゃ」
老庵主の大堅は、日頃のたしなみも忘れて愚痴を言うのです。
「ところで、曲者は何処から入ったのだ」
「何処から忍び込んだか、少しも見当はつきません、いきなり私の前に立って、祠堂金は借りて行く、いずれ地獄へ行って返すぞと」
老僧は、曲者の冒涜的な言葉をくり返しながら、肌寒そうに襟をかき合せました。
「で?」
同心伊藤治太夫は、その先を促します。
「曲者は壇の下から金を取出すと――金の隠し場所も心得て居た様子で――岡持を見付けてそれに千両の金を納め、寺男の権六の着物を脱がせて自分の装束の上へ着込み、その上、小僧の良念を人質につれ出し――物を言うと命が無いぞ――と脅かしながら裏口から出て行きました。小僧の良念は十三になって居りますが、知恵の遅い子で――」
老僧は小僧良念に間違いがなければ――とそれもまた心配の種でした。
騒ぎの中へ、小僧良念をつれて、銭形平次が飛込んで来ましたが、今となってはことごとく後の祭りで、どうすることも出来ません。