일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 鬼の面

野村 胡堂

野村 胡堂의 銭形平次捕物控 鬼の面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,082자 · 257화면

아오조라 문고

「わーッ」

この人数を載せたまま、涼み櫓の半分が、夜の真っ黒な水の中へ、グヮラ/\/\と崩れ落ちたのです。

川いっぱいの涼み船は、この恐ろしい事実を眺めながら、それも仕掛け花火のひとこまのような錯覚を起して、暫くは茫然として居りました。夥しい提灯と燭台が、人雪崩と一緒に二十尺も下の水に落ちる有様は、まことに壮観と言ってもいい程だったのです。

「それッ」

「助けてやれ」

近くの船は、一瞬の後には、佐渡屋の櫓の下に集まります。

銭形平次と八五郎は、この晩町方の警邏の船に乗って、両国の橋間を縫って居りましたが、佐渡屋の涼み櫓が、水の中へ落ちると見るや、群がる涼み船を掻きわけて、辛くも現場に漕ぎ寄せ、遅れ馳せながらも二、三人は水の中から引きあげてやりました。

暫くは恐ろしい混乱が続き、花火の打揚げも中止されましたが、佐渡屋の裏木戸を開けて、狭い庭へ濡れたの、濡れないの、半死半生の、いろ/\掻き集めて勘定して見ると、櫓の上から水に落ちたのは、端っこの方に居た女主人のお兼を始めとして十三人、あとの三十人あまりは、崩れ残った櫓の部分に居たのと、柱や横木につかまって難を免れ、落ちた十三人のうち、ひどく水を呑んだのは六人、そのうち半死半生の眼にあったのは三人、そして行方不明になったのが二人もあります。