후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 鬼の面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控 鬼の面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,082자 · 257화면
お兼は意気込みます。が、その話は大した参考にはなりません。佐渡屋は両替浅草組世話役で、身上はざっと五万両、地所や家作も相当で、それに眼をつける悪者があれば、随分大袈裟なことも企まないとは限りません。
「奉公人達は?」
「皆、信用がおけます。甥の与之助は少し偏屈ですが、無類の正直者で、手代の直次郎は男が良いので、少し浮気っぽいところがありますが――あ、この二人は川へ落ちて、半死半生の目に逢った方でした」
「養子の品吉は」
「私の配偶の眼鏡で、養子にはしましたがあの通りの顔立ちですから」
お兼は年を取ってもさすがに女でした。醜い男に対しては、人柄や腕はどうあろうと、一応は反感を持つ様子です。
「お夏とか言った、あの娘は」
「あれは良い娘ですが、少し気の知れないところがあって」
これもまた、全面的には、女主人に好まれて居ない様子でした。
「親分、大変なものを見付けましたよ」
八五郎でした。暫く姿を見せないと思ううちに、何処で何をして居たか、縁側から怒鳴るのです。
「何んだえ、相変らず騒々しいな」
「桟敷の下で剃刀を見付けたんですよ、松の枝か何んかに引っ掛って居た様子で、裏木戸を開けると、頭の上からパタリと落ちたんです。