후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 156,866자 · 318화면
「雪駄はいつでも二階へ持って行きますよ。店へ置くと誰かに突っかけられてかないません」
それはありそうなことでしたが、二階へ雪駄を持って行くのは、決して良い趣味ではありません。
が、金六が飛んで行って見ると、雪駄――新しい泥の着いたのが、二階の格子の内に、間違いもなく裏金を上にして並べてありました。
ちょうどそんな事をしているところへ、ガラッ八の八五郎が帰って来たのです。
「親分、大変なことを聞込みましたよ」
「何だ、八?」
「支配人の伝之助が、小僧を使いにやって、三百両の現金を持出していますよ」
「いつだ、それは?」
「今日、――それも二た刻ばかり前」
「フーム」
「日頃、兄の物真似で、遊びが激しいから借金こそあれ、金のあるはずはない伝之助です。それが今日に限って三百両も持出させたのは不思議じゃありませんか」
これは幾通りにも考えられますが、一番通俗な解釈は、騒ぎの大きくなる前に、兄を殺してくすねておいた金を持出させ、火の付くように催促されている借金の一と口だけでも、免れようというのでしょう。一番小さい小僧に持出さしたのは思い付きですが、権柄ずくで物を言い付ける習慣が付いているので、うっかり心付けをしておかなかったのが、ガラッ八ごときにしてやられる、重大な失策になったのです。