후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 156,866자 · 318화면
銭形平次捕物控
一
一
元日の昼下り、八丁堀町御組屋敷の年始廻りをした銭形平次と子分の八五郎は、海賊橋を渡って、青物町へ入ろうというところでヒョイと立止りました。
「八、目出度いな」
「ヘエ――」
ガラッ八は眼をパチパチさせます。正月の元日が今はじめて解ったはずもなく、天気は朝っからの日本晴れだし、今さら親分に目出度がられるわけはないような気がしたのです。
「旦那方の前じゃ、呑んだ酒も身につかねえ。ちょうど腹具合も北山だろう、一杯身につけようじゃないか」
平次はこんな事を言って、ヒョイと顎をしゃくりました。なるほど、その顎の向った方角、活鯛屋敷の前に、いつの間に出来たか、洒落た料理屋が一軒、大門松を押っ立てて、年始廻りの中食で賑わっていたのです。
「ヘエ――、本当ですか、親分」
ガラッ八の八五郎は、存分に鼻の下を長くしました。ツイぞこんな事を言ったことのない親分の平次が、与力笹野新三郎の役宅で、屠蘇を祝ったばかりの帰り途に、一杯呑み直そうという量見が解りません。
「本当ですかは御挨拶だね。後で割前を出せなんてケチな事を言う気遣いはねえ。サア、真っ直ぐに乗り込みな」
そう言う平次、料理屋の前へ来ると、フラリとよろけました。