후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 156,866자 · 318화면
西鶴の『本朝桜蔭比事』は叙述の精妙さで帽子を脱ぐが、今用いられるようなトリックや材料は少なく、『棠蔭比事』以下の比事物や用心記も大同小異といって差支えはない。
我々の範とするのは、やはりボアゴベ、ガボリオ、ポー以後の外国探偵小説であるが、これは、コナン・ドイル以前の古典に属するものほど面白く、精緻巧妙にはなっても、近代のものに私は心惹かれない。それは、トリックに嘘が多く、筋も拵え過ぎて、人物が浮彫されていないからである。つまり、人間の描かれていないものは、何が何でも、読む気にはなれないからである。
新しい探偵小説には、謎解きとしての面白さはあっても、打ち込んで読む気になれないものが多い。化学方程式のない毒薬、変幻怪奇な仕掛け、製造工程を無視したレコード、それでは困るのである。
その意味において、髷物の捕物小説のよさはいろいろの制約があるためだと私はいおうとしている。そこにはピストルも無ければ、自動車も電話も無く、青酸加里も無ければモルヒネも無い。あるものは石見銀山と匕首と、そして細引だけである。したがってトリックもまた人間の心の動きの盲点を利用したものや、感情の行き違い、注意のズレといった、心理的なものになり易く、そのトリックは、時代や文化によって、動き易いものではない。