일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九) 全十冊

野村 胡堂

野村 胡堂의 銭形平次捕物控(九) 全十冊(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,029자 · 82화면

아오조라 문고

番頭の忠五郎は重態でしたが、毒を盛ったのが若旦那の重三郎と聴かされると、

「悪いことは出来ません、皆んな私の至らぬことから起ったことでございます」

と、苦しい息の下から懺悔をします。その言葉によると、番頭の忠五郎は養子の吉太郎と折合が悪く、いずれは店を追出されそうになったので、亡くなった主人に、有ることないこと告げ口して吉太郎を勘当させ、その代りに乳母のお安を抱き込んで、お安の知合の倅、両国の軽業小屋から流れ出した、文吉を若旦那に仕立てて、小田原で磨きをかけた上、主人の死んだ後へ乗込ませたのです。

ところがこの重三郎の文吉は容易ならぬ悪者で、自分の言うことを聴かぬお浜をさいしょに殺し、つづいて自分の弱点を知り抜いているお安を殺し、それから自分の素姓を知っている番頭の忠五郎までも殺そうと企らんだのでした。

味方をまず殺してかかる恐ろしい陰謀で悪賢こい忠五郎もそこまでは気が付かず、危うく一命を棒に振るところだったのです。

叔父の安兵衛は正直者で御しやすいが、甥の吉太郎は頭も腕っ節もできているので、容易に手を下しようがないため、三人殺しの罪を背負わせて、平次に処分させようとしたのが重三郎の重大な錯誤でした。