후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
平次は誰へともなくそう言います。
「ヘエ、そ、その通りで」
「それほど判っているなら、勘六が縛られる時、なんだって一言弁解をしてやらなかったんだ」
「ヘエ――」
「それじゃ勘六にすむめえ」
「でも、親分さん、勘六はあっしが見付ける前に、お今を殺して、またやって来たかも知れません」
「自分の殺した娘の死骸を見に来た奴が匕首を拾い上げたというのか」
「…………」
「そんな馬鹿なことがあるわけはねえ」
「…………」
専次はガタガタ胴顫いのするのをどう隠しようもありません。
「八、しょっ引いて行こうか」
平次は静かに八五郎を顧みました。
「親分」
ガラッ八はもう一度平次の顔色を見ましたが、決然たる様子を見ると、ツイ袂の中の捕縄に手が掛ります。
「御免下さい、親分さん、――少しばかり申上げたいことがございますが」
「誰だい」
「文吉でございます、ヘエ」
駄菓子屋の文吉――貧乏人には相違ありませんが、町内では便利の良い五十男でした。
「何だい」
「あの、専次さんは、つい先刻まで、町内の御神酒所の外にある縁台に、腰を掛けていたようですが――ね、専次さん」
「へ、ヘエ――」
「町内の衆と顔馴染がないので、誰も気が付かなかったかも知れませんが、あっしはよく知っております。