후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
平次はそう言って、龍の口へ手を差し入れました。顎の大きい牙の間には箔を置いた珠を挟んでありましたが、龍の身体はどうせ一本の木へ彫んだのではなく、板を集めて寄木にしたもので、口から腕を入れると、狭いながら、胴までその手が入って行きます。
「あったあった」
固唾を呑む人々の前へ、鞘も柄もない、小型の匕首が一と口、妙に薄曇って物凄く光ります。
「柄を外して中味だけ抜いて使ったのは悧巧だ。――この通り、水の中に三日入っていても、人一人殺した刃物は血曇がある、刃引きのピカピカする短刀とは違う」
平次は独り言のように言いながら、水槽の中の段を踏んで、底に降り立ちました。
「やっぱり思った通りだ」
「…………」
大勢の首が、水槽の中を覗くと、下から平次は、
「格子の潜りの下に、短刀を立てる穴が穿ってある――、この通り」
蝋燭をかかげて身を開くと、上からも手に取るごとく見えます。水槽を二つに仕切った格子の潜りの真下に、幅二分、長さ七八分、ちょうど短刀のなかごを逆に立てるほどの、真新しい穴が穿いているのです。
平次は龍の口から取った匕首のこみをその穴にはめると、匕首はちょうど床に植えたように、物凄い刃先を上にしてピタリと樹ちます。