후리가나로 읽는 일본 고전
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ながさきのかね
長崎の鐘
永井 隆
永井 隆의 長崎の鐘(ながさきのかね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,109자 · 131화면
病院の各病棟からも負傷者を背負い、あるいは肩にかけ、三々五々ここへ出て来る。一体どう処理したらいいのだろう。一人一人の生命は尊ぶべきものである。どの人も自分の身体が大切であり、大小にかかわらず傷にはすべて関心をもっており、そしてよい医者に診てもらいたいのである。私はこれを診ねばならぬ。
しかし、このおびただしい傷者と、なくなった薬と、迫りくる炎と、少ない私たちの手と――私は三人手当てをしてから、これは大局に目をつけねば、折角繃帯を巻いた怪我人もろとも火炎の中に巻き込まれんとする危地にあることを知った。
すでに被爆後二十分、浦上一帯は火の森林と化した。病院も中央から燃え広がりつつある。わずかに火の見えないのは東側の丘のみ。ポンプ、バケツ、水槽、元気な人間、消火に必要なものは一瞬になくなっているのだから、ただ火の燃え広がるのに任せるばかり。生き残った者も強力な放射線に貫かれ、着物は剥ぎとられて素裸のまま、下の町から炎を逃れてよろめきつつ山へ登ってくる。子供が二人で、死んだ父親を引きずって通る。首のない赤ん坊を抱きしめた若い女が走る。年寄り夫婦が手をつないで喘ぎ喘ぎ登ってゆく。