후리가나로 읽는 일본 고전
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ながさきのかね
長崎の鐘
永井 隆
永井 隆의 長崎の鐘(ながさきのかね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,109자 · 131화면
白髪から顔から、白衣からズボン、脚絆まですっかり血で染まっていらっしゃる。眼鏡はない。「ああ、永井君、大変だね。ご苦労だね」と申された。私は脈を拝見したが、格別弱くもなく不整でもなかった。裏の丘が安全だから、ここから二百メートルほど登って適当な所に休んでもらうよう友清君にいいつけた。施先生が注射の用意をもってついて行った。学長先生は外来患者の診察最中にやられたのだった。黄先生も重傷を負っていたが、学長を助けて廊下まで出たものの、自らは出血のため起つ能わず、そこへ友清君が捜しに行って救い出してきたものだった。しばらくして、内科の前田婦長が病棟から飛び出してきて、私を見るなり「学長先生は?」と聞いた。「裏の丘、二百メートル、施先生もついている、大丈夫」と私は答えた。婦長は眉の上から血を垂らして、真っ青だ。いきなり裏の丘へ走り去った。あんな肥っちょの婦長さんが、こんなにすばしこく岩山をはい登り、坂を駆け上がるのかと、私はぽかんと後ろ姿を見送った。
橋本君は十七歳、椿山君は十六歳、どちらも身体の縦と横との釣り合いが変調をきたし、愛称を樽ちゃんといい、豆ちゃんと呼ぶ。