후리가나로 읽는 일본 고전
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ながさきのかね
長崎の鐘
永井 隆
永井 隆의 長崎の鐘(ながさきのかね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,109자 · 131화면
個人の生命を尊重し、ここに私の立場をつくる一つの礎石があるのではあるまいか?
勝つために負傷したはずだったのに、今は負けるために負傷したことになっているこの人々こそ、最も残酷な悲嘆の淵に投げこまれたのである。これを慰め、救い上げる者は我をおいてほかにない。我立たずんばといいながら、私はよろよろと立ち上がる。さらば我もと皆立ち上がる。活気は再び私たちの間に満ちてきて、顔面皮膚がおのずから緊張する。戦争だ、何が何でも理屈なしに頑張れと強いられて動くのではない。この一人の生命を救う者は我のほかにあらず、と自ら進んで出てきたのである。五体はもちろん疲れた上に疲れ、手当てを怠らぬとはいうものの、傷の痛みは一歩ごとにこたえる。
青い星のマークも鮮やかに戦闘機が頭上をかすめる。しかし今日は何の事もおこらぬ。私たちは大きな塊となって道を行きながら、米国機の通るたびに一種の張り合い抜けを感じた。
十八日には連合軍上陸、婦女子避難のデマが飛び、家財をもった日本人が狼狽して走る、哀れとも滑稽とも形容のしようのない状態を見せた。その後幾週か降伏後の混乱はいろいろの形をとって私たちの周囲に渦を巻いた。