후리가나로 읽는 일본 고전
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
永井 荷風의 雨瀟瀟・雪解 他七篇(あめしょうしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,414자 · 289화면
竜子は母が養育の恩を今更のように有難く忝なく思うと共に、また母に対して何とも知れず気の毒のような済まないような気もして自然と涙ぐんだ。それ以来竜子は唯に母と自分の身の上のみならず見廻す家の内の家具調度または庭の植木のさまにまで底知れぬ寂しさを感ずるようになった。
家の内には竜子が生れた時から見馴れた箪笥火鉢屏風書棚の如き家具の外に茶の湯裁縫生花の道具、または大きな硝子戸棚の中に並べられた人形羽子板玩具のたぐい、一ツ一ツに注意すればむしろ物が多過ぎるほど賑かに置かれてある。それにもかかわらず家の内はいつもしんとして薄寒いような気のするほど静である。
日当りのいい縁側には縮緬の夜具羽二重の座布団や母子二人の着物が干される。軒先には翼と尾との紫に首と腹との真赤な鸚哥が青い籠の内から頓狂な声を出して啼く。さして広からぬ庭には四季断えず何かしら花がさいているが、それらの物のハデな艶しい色彩はかえって男気のない家の内の静寂をばどうかすると一層さびしく際立たせるように思われる事があった。
日頃母子の家に出入する男といっては、日々勝手口へ御用を聞きに来る商人の外には、植木屋と呉服屋と家作の差配人と、それから桑島先生という内科の医者くらいのものであろう。