후리가나로 읽는 일본 고전
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
永井 荷風의 雨瀟瀟・雪解 他七篇(あめしょうしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,414자 · 289화면
重吉は深沢が拘留せられた時の住所を尋ねて、本人に会おうとしたが、放免の後行先を言わずに貸間を引払ったというので、更に松岡という媒介業の老婆の放免せられるのを待ってその家をたずねたが、やはり徒労であった。やむことをえず、最初養女に貰受けた人の所在を尋出そうと試みたが、これさえ今は年月を過ぎて不明になっている。
その年はいつにも増して一層あわただしく暮れたような心持で、お千代は八丁堀の妾宅に、重吉は僅二、三町はなれた新富町の貸間に新年を迎え、間もなく二月ぢかくになったが、尋ねる人の行衛は一向にわからなかった。
重吉は檀那の杉村が来る時刻を見計らって、きわどい時まで妾宅に臥起きをしている。表の格子戸の明く音と共に裏口から姿を消し、夜の十二時頃に戻って来て、二階の裏窓に火影が映っていればこれは杉村が泊るという合図なので、そのまま自分の貸間に帰るのである。明る日表の格子戸を覗いて、下駄箱の上に載せた万年青の鉢が後向にしてあれば、これは誰もいないという合図なので、大びらに這入るが、そうでない時はそっと通り過ぎてしまう。まるでむかしの人情本にでもありそうな密夫の行動が、重吉には久しく馴れた夫婦同棲の生活とは変って、また別種の新しい刺※と興味とを催させるのであった。