후리가나로 읽는 일본 고전
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
永井 荷風의 雨瀟瀟・雪解 他七篇(あめしょうしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,414자 · 289화면
窓の外はもう夜になっていたが、並んだ鏡台の前ごとに、一ツずつかなり明るい電燈がついているので写真を取るには都合がよい。
爺さんは果して岡持も持たず手ぶらでやって来た。さっき胡坐をかいていた処へどっさり腰をおとすが否や、腹掛の中から汚れた古ぎれに包んだものを掴み出したのは、勲章にちがいない。しかし話の相手になっていた役者は舞台の方へ降りて行った後で、廊下と階段には同じ兵卒や士官に扮した者たちが上って来たり下りて行ったりしている最中。舞台では何か軍事劇の幕があいているところと見えて砲声と共に楽屋の裏まで煙硝の匂が漂い、軍歌の声も聞えてくるのである。
踊子たちは爺さんが取り出して見せる勲八等の瑞宝章と従軍記章とを物珍らし気に寄ってたかって見ていたが、する中、衣裳の軍服へ勲章を縫いつけてやるから、一枚写真を取っておもらいと言出すものがあった。鮫屋の親爺が遂に腹掛をぬぎ、衣裳の軍服に軍帽をかぶり、小道具の銃剣まで下げて、カメラの前に立つことになったのは、二十人近い踊子が一度に揃って、わいわい囃立てるその場の興味に浮されたためであろう。
爺さんは玉の汗をぽたぽた滴しながら、今まで一度も口をきいたことのないわたくしに、幾度となく礼を言った。