후리가나로 읽는 일본 고전
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
永井 荷風의 雨瀟瀟・雪解 他七篇(あめしょうしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,414자 · 289화면
しかしその響は幽谷に獅子の吠えるような底深いものではないので、私は熱帯の平原を流れる大河のほとりに、葦の葉の戦ぎを聞くのかと思った事がありました。虫は絶えず鳴いています。夜があけても昼が来ても鳴き続けるのです。虫ばかりではない。雨も毎日々々降りつづくようになりました。
何という湿気の多い気候でしょう。障子を閉めきり火鉢に火を入れて見ても着ている着物までが濡れるようなので、私は魚介のように皮膚に鱗が生えはしないかと思うほどです。亜米利加を去る時ロザリンが別れの形見にくれた『フランシスカ伯爵夫人の日記』という、立派な羊の皮の表装は見るかげもなく黴びてしまいました。巴里の舞踏場でイボンと踊った漆の塗靴は化物のように白い毛をふき、ブーロンユの公園の草の上にヘレーネと横わった夏外套も無惨な斑点を生じた。
物売りの声裏悲しく、彼方此方に人の雨戸を繰る音が聞えて夜が来ると、ああ日本の夜の暗い事はとても言葉にはいい尽せません。死よりも墓よりも暗く冷く、淋しい。如何なる憤怒絶望の刃を以てするも劈きがたく、如何なる怨恨悪念の焔を以てするも破りがたい闇の墻壁とでもいいましょうか。