후리가나로 읽는 일본 고전
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せいどうのキリスト
青銅の基督
長与 善郎
長与 善郎의 青銅の基督(せいどうのキリスト)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,703자 · 133화면
と、またはるかに――縹渺のかなたには海上としては高過ぎ、天空としては星の光とも見えぬ、海とも空ともつかぬあたりに天草のいさり火が吹きすさぶ凩に明滅するごとくかすかにまたたいているのであった。
「ごらんなさい。ここへ来るともうこんなにたくさんの足跡が見えるでしょう。あそこに箒のように風で曲がっている森が見えますね。」と吉三郎はグッと襟を押えてかき合わせながらいった。「あの森の下にその家はあるんです。どうです。まるで見えないでしょう。昼間なら家根は見えるんですが。」
「しかし万一発見された場合には、逃げ道はあるんですか。」
「ええ、むろんです。しかしどうせ私が外で見張り番をしていますから、踏み込まれるような心配はありませんよ。」
まったくその家はすぐそばまで行ってもそれと知らずにはちょっと気がつかないほど闇の中にあって闇にとけ込んで見える不思議な一軒家であった。
「さあ、裏から回りましょう。そうすればこのまっ暗に見える『天の岩戸』の中にどれほどの光がたたえられてあるか、あなたはびっくりなさるでしょう。」
しかしその「岩戸」の中の光景は「裏から回って」はいって見ずともその一分の光ももれぬ壁に耳をあてればカナリ充分に想像はできるのであった。