후리가나로 읽는 일본 고전
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かいじんじゅうまんかん
魯庵の明治 山口昌男、坪内祐三編
内田 魯庵
内田 魯庵의 魯庵の明治 山口昌男、坪内祐三編(かいじんじゅうまんかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 27,671자 · 55화면
▲郊外の場所に由ると市内の山の手よりも高い相場の地所がある。将来の騰貴を予期して不相当なる高値を歌ってるものもある。我々は既に市内を駆逐され或は将に駆逐されんとしているが、郡部でも電車の便利に浴する地には段々住えなくなりそうだ。或る人が来て、景色の好い上に馬鹿に安い地所があるから移転さないかと云うから、何処かと聞くと、市外五里の辺鄙な田舎である。我々は終に電車も電灯も瓦斯も電話も水道も無い、有らゆる文明から全く塗絶された僻遠の地に引込まねばならないかも知れない。我々はアイノ人のように段々奥へ奥へと追払われるのだ。
▲親から貰う学費で下宿料を払ってる時代はノンキに人形町の夜の景色を歌っていられるが、扨て職業となると文士生活は門外で見るほど気楽じゃ無い。人形町に憧がれたものが万年町を歌うようになるかも知れない。都会の咏嘆者が田舎の讃美者とならざるを得なくなる。
▲文科大学の学費を調べたものを見ると、上中下の三級に分った下級の費用すらが年額六百円を算当してある。月に五十円を要するわけだ。駈出しの文学士では五十円の月給を取れない人がある。学校卒業生の問題は文学士ばかりじゃないが、大学出身者中で文学士が最も気の毒な境涯にある。