일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

わし

鷲

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 鷲(わし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 144,476자 · 290화면

아오조라 문고

「これだから田舎者は仕様がねえ。おい、お島のおっかあ、何をぼんやりしているんだな。市ヶ谷の御新造さまがお出でになっているんだよ。」

市ヶ谷という声におどろかされたように、二人の女は急に顔をあげた。かれらは母と娘であるらしく、母は御新造さまと呼ばれる女よりも二つ三つも年下かと思われる年配で、大森か羽田あたりの漁師の女房とでもいいそうな風俗であった。娘はまだ十六、七で、色こそ浜風に黒ずんでいるが、眉は濃く、眼は大きく、口もとはきっと引締まって、これに文金島田の鬘をきせたらば、然るべき武家のお嬢さまの身代り首にもなりそうな、卑しからざる顔容の持ち主であった。信心参りのためでもあろう、親子ともに小ざっぱりした木綿の袷を着て、娘は紅い帯を締めていた。母はやはり珠数を持っていた。

「あれ、まあ。」と、母は初めて気が付いたように、あわてて会釈した。「久助さんでござりましたか。御新造さまも御一緒で……。」

かれはうろたえたように伸びあがって、群集のなかを見まわすと、その御新造も人ごみを抜けて、桜の木の下に近寄った。

「あれ、御新造さま……。」と、母は形をあらためて丁寧に一礼すると、娘もそのうしろからうやうやしく頭を下げた。