轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あたまでっかち
あたまでっかち
下村 千秋
「赤い鳥」1935(昭和10)年2~4月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 17,773 字 · 36 页
水ぎわにあそんでいた、たくさんのあひるどもが、があがあなきながら泳ぎにげました。
おっかさんは林太郎の手をとって丘へ上がると、今わたってきた入江の方へ見返ってため息をつきました。それから米倉の前を通って母屋の庭へはいっていきました。
母屋の縁には、おっかさんのおっかさん、つまり林太郎にとってはおばあさんがめがねをかけて針仕事をしていましたが、林太郎たちの姿を見ると、めがねをはずしながら、
「おやおや、よくきた。林太郎もよくきたな。」
と、よろこんで、にこにこしながらいいました。
「きょうはおまえのうちは仕事が休みかい。林太郎も学校がお休みかい?」
と、聞きました。
けれどもその日は、林太郎のうちでは仕事が休みでもなかったし、林太郎は学校がお休みでもなかったので、ふたりともなんとも答えませんでした。
おっかさんは、持ってきたふろしきづつみを縁の上へおくと、おばあさんのそばへ腰をかけて、ひくい声でなにか話しだしました。話しているうちにおっかさんの顔はだんだんうつむいてきました。おばあさんは、うんうんといいながら聞いていましたが、やがておばあさんの顔も下をむいてしまいました。