轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
いさましいはなし
いさましい話
山本 周五郎
「講談雑誌増刊号」博文館、1950(昭和25)年2月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 36,835 字 · 73 页
「まえからいっぺん話したいことがあったんだが、今日はまたいやなことを聞いたんで、まあひとつ当ってみようということで来て貰ったんですよ、固苦しいことはぬきにして話そうじゃありませんか」
玄一郎は黙っていた。益山はじっとこちらを眺め、ふと唇を歪めて笑った。
「貴方はあまり愉快じゃないようですね」
「――用件だけ聞こう」
「談合は無用というわけですか」
益山はこちらを見上げ見下ろした。
「よかろう、こっちもそのほうが好都合だ、われわれはねえ、ずいぶんがまんしてきた、どうせ江戸の人間は軽薄なおっちょこちょいだ、口さきだけの腰抜けだと思っていたからね、――娘たちの前で馬鹿囃しをやってきげんをとったり、出世のために重役と縁をむすんだり、殿にとりいって不正な任免を行なったりするようなことは、恥を知るわれわれにはとうてい出来ない、そんなやつは人間の屑だと思っていたんだが、……おい、聞いているのかい」
「――要点だけにして貰おう、飽きてくる」
「これから飽きのこない話になるさ」
三次軍兵衛が、脇から口をしはさんだ。益山は堪え性がないとみえ、かっと赤くなりながら前へ出た。
「いいか、おれたちは人間の屑には構わないつもりでいたんだ、だがこんどはそうはいかん、貴方は今日われわれ全体を侮辱した、田舎者は不作法で規律を紊すと云ったそうだが、この