轻松读懂日语经典作品
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いしがおごる
いしが奢る
山本 周五郎
「サンデー毎日臨時増刊仲秋特別号」毎日新聞出版、1952(昭和27)年10月19日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 22,304 字 · 45 页
「外島が――」保馬は唸った、「それでは慥かだ、彼は足もとに火が付くんだから、しかしその時刻というのはいつなんだ」
「四時ということですから、もう押込んでいるかもしれません、残っている者には、来るのを見てから逃げるようにと云っておきました」
そうすればそれだけ、追跡の時が延びるに違いない。保馬は頷きながら、すばやく考えを纒めた。かれらが次の手を打つまえに、こっちからかれらを押えなければならない。それも騒ぎを最少限にくいとめるには、できるだけ敏速にやらなければならなかった。保馬は肚をきめた。
「堀はこれから御城代の邸へいってくれ」
「どうします」
「河瀬殿にはお墨付がいっているからわかる筈だ、事情を話して人数を出してもらい、八幡屋、青木、島屋の三人を城中へ護送する。これは町奉行に預けるがいいだろう、それから人数の一部を辻々に配って警戒に当るよう」
「少しやり過ぎはしませんか」
「責任はおれが負うよ」保馬は云った、「おれの乗って来た馬があるからあれでゆくがいい、それだけの手配が済んだら戻って来てくれ。仲田は此処にいてもらう」
堀はすぐとびだしていった。
千之助を伴れて戻ると、いしはまだ独りで飲んでいた。