轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ぐうたらどうちゅうき

ぐうたら道中記

佐々木 邦

「主婦之友」主婦之友社、1922(大正11)年1月~12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 164,113 字 · 332 页

青空文庫

夫婦仲の好い鋳掛屋から来た言葉で、差詰め二本棒さ。後生大切に家内のお供をして歩くんだから芸のない野暮天の骨頂だよ。然るに二個連れは社会的勢力の表象で、大阪紳士の理想といっても過言でない」

「馬鹿に力瘤を入れるぜ。それが悪いんだよ。矢っ張り子供がないと何時までも呑気でいけないね。ソロ/\頭の禿げる年をしていて」

「何彼と言うと頭の問題になる。そんなに薄くなったかなあ」

と小川さんは慨歎して、

「ところで何処へ行くんだね?」

と甚だ覚束ない案内者だ。

「何処でも宜いさ。大阪らしい気分さえ味わえればね」

と此方にも別段の註文がない。

西門前で下りて直ぐに天王寺へ折れ込んだ。流石に大日本仏法最初という折紙つき丈けあって平常でも縁日のような賑かさだ。石川県能美郡川北の出身地を蜻蛉笠に被った男が、

「俺等が郷里では県税を一円十三銭出せば漁り放題ですからの、大負けにして上げます。一本四十八銭のところが三十銭じゃ。実に利くものですぞ。のう。千切りにして味噌汁に入れる。身が溶けて油丈けになる」

と鳥目の薬の八目鰻を売っていると思えば、その向いには、

「……次の食が直ぐ進む。咳なら二日目で止まる。