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ぐうたらどうちゅうき

ぐうたら道中記

佐々木 邦

「主婦之友」主婦之友社、1922(大正11)年1月~12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 164,113 字 · 332 页

青空文庫

「馬鹿なものを沢山買い込んだぜ。昨日はあんなに灰吹を買うし、何でも見た物が買いたい病気だから仕方がない」

と団さんは飴のお土産を夥か提げている三輪さんとお父さんに小言を言った。

奥さん達は観音堂で御祈祷を捧げた。田鶴子さんが社交振りを発揮して一緒に坐り込んでしまったものだから、僕達は待っていなければならなかった。その間に例によって宝物を拝観したが、此処のは蛇身鳥の牙だの石や鐘の破片だので古道具とまでも行っていない。品が粗末なだけに縁先の蓙の上に列べてあった。

「迷信も有害なのは些っと官憲の手で抑圧しなければならないね。あの女連中は観音堂を婦人科の病院と間違えている。子供を授かりたいというくらいならまだいゝが、病気を直したいという積極的の問題だったら手後れになるぜ」

と余り手間が取れるので団さんは不平を鳴らし始めた。

「出来ないものは婦人科へ行っても出来やしない。お経で後屈矯正や掻爬術が出来て溜るもんか。見す/\効能のない御祈祷を平気で捧げているんだから坊主という奴は済度し難いよ」

と子供のないのには経験上特に同情している三輪さんさえ憤慨した。

「相応な家の奥さんらしいが、浅はかなもんさ。