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それから
それから
代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页
「私もう帰ってよ」と云った。代助は、
「御帰りなさい」と答えた。
雨は小降になったが、代助は固より三千代を独り返す気はなかった。わざと車を雇わずに、自分で送って出た。平岡の家まで附いて行く所を、江戸川の橋の上で別れた。代助は橋の上に立って、三千代が横町を曲るまで見送っていた。それから緩くり歩を回らしながら、腹の中で、
「万事終る」と宣告した。
雨は夕方歇んで、夜に入ったら、雲がしきりに飛んだ。その中洗った様な月が出た。代助は光を浴びる庭の濡葉を長い間縁側から眺めていたが、仕舞に下駄を穿いて下へ降りた。固より広い庭でない上に立木の数が存外多いので、代助の歩く積はたんと無かった。代助はその真中に立って、大きな空を仰いだ。やがて、座敷から、昼間買った百合の花を取って来て、自分の周囲に蒔き散らした。白い花弁が点々として月の光に冴えた。あるものは、木下闇に仄めいた。代助は何をするともなくその間に曲んでいた。
寐る時になって始めて再び座敷へ上がった。室の中は花の香がまだ全く抜けていなかった。
十五
三千代に逢って、云うべき事を云ってしまった代助は、逢わない前に比べると、余程心の平和に接近し易くなった。