轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
エスキモーのくにから
エスキモーの国から
中谷 宇吉郎
「文藝春秋」文藝春秋新社、1959(昭和34)年9月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 12,797 字 · 26 页
また国情や人情もわからないし、よい友達も出来ない。それで英語が自由に通ずるに越したことはないが、それはいわば自分の楽しみのためである。学者は学問さえできれば、何も心配はいらない。言葉のことを気にするのは、つまらない劣等感である。外交官や商売をする人のことは別の話になる。
それについて、一つ妙な話をしよう。英語を喋ったために軽蔑された話である。私が前に二年間ウィルメットの雪氷永久凍土研究所を手伝っていた頃のことである。或るときカナダと米国とで雪氷研究の打合わせ会をこの研究所でやることになり、それに是非出席しろという。
普段は会議はごめんを蒙らせてもらっていたのであるが、このときはカナダの空軍将官もやって来ていたし、カナダのやり方も一寸興味があったので、出席してみた。ところがその将官と少し話してみたが、いやに尊大ぶっていて気に食わなかった。
それでいい加減にして、お茶をにごしておいた。
その晩所長の家で、カナダの連中のためのパーティがあって、私たちの家族も招かれて行った。そしたらその将官が「君は何処から来たのか」ときく。それで「日本からだ」といったら、ひどく驚いた顔をした。