轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
エスキモーのくにから
エスキモーの国から
中谷 宇吉郎
「文藝春秋」文藝春秋新社、1959(昭和34)年9月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 12,797 字 · 26 页
北極が暑くて困る話
一回や二回は無理をしても、どんな大国でも、そういうものをどんどん打ち揚げることは、経済的にいって、とてもつづくまい。宇宙旅行となったら、そのまた何十倍何百倍ということになろう。
それで何か動力源として新しいものを使うか、別の原則が発見されない以上、宇宙旅行が実際に可能になる見込みは、今のところ一寸ない。
こういう話をしたら、或る友人から、それは学者の狭い考えだと、一蹴された。その友人の説は次のとおりである。
五十四トンのロケットで、四匹の二十日鼠を打ち出すのと似たことは、現在すでに他にもたくさんある。
その一例はゴルフである。何十町歩という土地を整地して、芝を植えて、毎日手入れをしている。そしてその広大な土地で、直径三センチの球を、小さい穴の中に転がし入れて喜んでいる。それが人間であるから、人工衛星の競技は今後もますます盛んになるであろうというのである。
北極が暑くて困る話
北氷洋の中に、いくつかの氷の島がただよっている。
それ等の島は、北氷洋中の海流にのって、ごくゆっくりと北極を中心にして廻っている。一廻りするのに約十年かかる。
その中の一番大きい島には、T3という名がついている。