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キリストきょうにゅうもん
キリスト教入門
矢内原 忠雄
序「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>門をたたけ「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第一章 人生と宗教「嘉信第十四巻第八・第九号」嘉信社、1951(昭和26)年8・9月<br>キリスト教入門第二章 いかにしてキリスト教を学ぶか「嘉信第十四巻第十・第十一号」嘉信社、1951(昭和26)年10・11月<br>キリスト教入門第三章 キリスト教の歴史「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第四章 キリスト教の神観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第五章 キリスト教の人間観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第六章 キリスト教の救済観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第七章 基督者の生涯「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教早わかり「嘉信第九巻第六・第七・第八号」嘉信社、1946(昭和21)年6、7、8月<br>無教会早わかり「嘉信第十巻第四号」嘉信社、1947(昭和22)年4月<br>聖書について「嘉信第十巻第七号」嘉信社、1947(昭和22)年7月<br>イエスの生涯「キリストの生涯」郵政省、1949(昭和24)年2月<br>あとがき「キリストの生涯」郵政省、1949(昭和24)年2月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 119,257 字 · 234 页
キリストが十字架にかかられる前の晩に、十一人の弟子と最後の晩餐をともにせられた時に、パンをさいて、「取りて食え、これはわが体なり」と言われ、また葡萄酒の杯を回して「この酒杯より飲め、これは契約のわが血なり」と言われた。そのことを記念して、教会でパンをさき、葡萄酒を飲んで、キリストの命令せられたことばを守ってゆく。これが聖餐と言われる儀式であります。
この聖餐ということも、やはり象徴であり、伝統であります。パンそのもの、葡萄酒そのものに意味があるわけではありません。カトリックでは聖餐に用いられるパンはイエスの肉であり、葡萄酒はイエスの血であると言います。ルッターは、これはイエスの肉そのもの、血そのものではないが、聖餐式にて祝された瞬間に、イエスの肉と血とに化体するのだと言います。これに対しツウィングリは、パンと葡萄酒はイエスの肉と血の象徴であると言いました。この見解の相違のためにずいぶん議論をし、憎みあったものであります。私どもから見ますと、つまらないところに力こぶを入れたものだと思いますが、教会の人々から見ますとつまらないどころか、生命のやり取りをするほどの大問題でありました。