轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

あだうたれげさく

仇討たれ戯作

林 不忘

「オール読物」1934(昭和9)年5月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,726 字 · 21 页

青空文庫

人蔘を得るための娘の身売り、それを助ける若侍、話し合ってみればそれが幼時に別れた兄妹、それから手掛りがついて仇敵の所在がわかり、そこで鎖帷子、名乗り合い、本懐遂げて帰参のよろこび、国許に待つ許婚と三々九度といったようなどれもこれも同じようなものであった。忍術とか鬼火、妖狐、白髪の仙人、夢枕というような場面が全巻いたるところに散見して、一様に血みどろの暗い物語であった。

貼外題の黄色がいつからともなく表紙の色となって一般に黄表紙と呼ばれるようになってから、仇うち物の血生臭さはいっそう度を増したように思われた。長さも長くなった。一冊の紙数五枚となっていたのを幾巻か合わせるようになってこれを合巻と呼んだ。長いほうが読みでがあるので合巻は歓迎された。草双紙とも絵草紙ともいったがそれはともに合巻を指した。京伝の義弟山東京山がその作「先読三国小女郎」のなかで「今じゃ合巻といえば子供までが草双紙のことだと思いやす」とある、これは文化九年のことだが、この三馬と六樹園の会ったころは合巻の出はじめたころで、その合巻に先鞭をつけたのはじつに三馬その人であった。

こうして長篇全盛の世となるに及んで、作者は競って工夫を凝らし、仇敵討物はますます凄惨な作意に走ってその残酷面を外向けしむるものが多かった。