轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
「いのち」1937(昭和12)年2月号から連載
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 130,439 字 · 263 页
するとそこでは親鸞聖人の「このままの救い」の説教を聴く。たとい説教僧がどうであろうと、教えそのものは叔母の腹に沁み入ったに相違ない。
邪見驕慢の悪衆生も念仏唱えれば往生する
という。自分の夫、あのひどい、分らずやの夫も「業」の催おすによってああよりないのだ。それで念仏申して助かるよりない……
こう思うことは叔母にとってどんなに慰めであったろう。夫を許し易かったろう。夫を軽蔑せずに済んだであろう。
叔母が浄土真宗に帰するということはまことに種が畑に落ちるように自然であった。そしてこの不幸な夫婦が破綻せずに、終りを完うしたのはまったく二人の間の共同の「信」のためであった。
だがまだ若い妹はそうは行かない。
「私の一番苦しいことは父を尊敬することが出来ない事です」
重子が私に沁々とそう訴えたことがある。
さて宗藤の家へ帰ればそう言った有様だが、学校では私には光栄があった。友だちには尊敬されたし、先生には愛された。クラスのホープが私に帰した。私は級長の黄色の徽章を制服につけて登校した。また純一にそれを名誉だと思っていた。学業と教室とが私の生命だったから。
その頃校内に白帆会という会があった。