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ちきゅうようさい
地球要塞
海野 十三
「譚海」1940(昭和15)年8月~1941(昭和16)年2月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 71,834 字 · 144 页
「仕方がない。戦闘だ! 手荒なことはしたくないがクロクロ島の秘密を知られては、面倒だ。さあ、君たちいそいで、そこの階段を下りたまえ」
私は、脱出してきた久慈の一行を、いそいで下に下ろした。
そして私は、籐椅子をもって、下に下りていった。
「潜水始め、深度十メートル」
私は、オルガ姫に、命令を伝えた。
姫はあざやかに、並ぶスイッチを間違いなく入れた。
掩蓋兼防水扉は、直ちに、閉った。そして深度計の指針は、もう右へ傾き出した。
壁のテレビジョンの幕面には、すでに、追跡中の超攻撃機編隊が、うつっている。その画面の左右には、しきりに数字が消えては、また現われた。距離と高度とが、忙しく、示されているのであった。
久慈は、心配げに、私の傍に、ぴったり体をつけていた。
「怪力線砲で、やっつけるだろうね。もう撃ってもいい頃じゃないか。ぐずぐずしていると、間に合わない」
と、久慈は、やきもきしている。
「いや、まだ早い。こいつらを一挙に墜落させないと、都合がわるいのだ。もし一機でも二機でも残っていると本隊へ連絡してこの戦闘情況を報告するだろうから、それじゃ、こっちの秘密が分ってしまう」