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キリストしんとのなぐさめ
基督信徒のなぐさめ
内村 鑑三
明治二十四年四月十九日いわゆる……「基督信徒のなぐさめ」警醒社書店、1924(大正13)年2月25日改版<br>“If I can put……「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1896(明治29)年12月1日<br>自序「基督信徒の慰」警醒社、1893(明治26)年2月25日<br>第二版に附する自序「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1893(明治26)年8月14日<br>回顧三十年「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1923(大正12)年2月25日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 51,320 字 · 100 页
者は当時の『護教』記者故山路愛山君であった。君は感興のあまり鉄道馬車の内に在りてこれを通読したりという。しかしその他に基督教会の名士または文士にしてこれを歓迎してくれた者はなかった。或は「困難の問屋である」といいて冷笑する者もあり、或は「国人に捨られし時」などと唱えて自分を国家的人物に擬するは片腹痛しと嘲ける者もあった。しかし余は教会と教職とに問わずしてただちに人の霊魂に訴えた。しかして数万の霊魂は余の霊魂の叫に応えてくれた。余の執筆の業はこの小著述を以て始った。余はこの著を以て独り基督教文壇に登った。しかして教会ならびに教職の同情援助は余の身に伴わざりしといえども、神の恩恵と平信徒の同情との余に加わりしが故に、余は今日に至るを得たのである。教会の援助同情の信仰的事業の成功になんらの必要なき事はこの一事を以ても知らるるのである。神は日本人を以て日本国を救い給うと信ずる。神は日本に日本特有の基督教文学を起し給いし事を感謝する。この書小なりといえども、外国宣教師の手を離れ、教会の力を藉ずして、ただちに神に聴つつその御言を伝うる卒先者の一たりし事を以て光栄とする。