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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里介山『大菩薩峠4』。同一底本的分册已合并为一书。收入:大菩薩峠、大菩薩峠、大菩薩峠。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 264,133 字 · 524 页
これより先、この席の一隅で問題になっていたものがあります。それは一つの壊れた赤い提灯であります。
その提灯は壊れた上に、大半は焼けてしまっていました。それを手から手に渡して、しきりに話し合っていましたところへ能登守が見えたので、その話も止みました。その時分にどういうつもりか、右の焼けて壊れた提灯は、この席でも上の方にいる神尾主膳の手に渡って、留保されるもののように膝の上に載せられます。
やがて太田筑前守も出席するし、それと並んで駒井能登守、そのほか組頭や奉行の面々以下、勤番の人までが、それぞれ順序によってその大広間に居流れて、やがて会議が始まりました。
筑前守が席の長者で一通りの挨拶があり、駒井能登守もまた、それに次いで両支配の訓示様のことから会議が開かれ、各組頭や奉行の報告様のことで無事に進行し、その間はいつもする会議の通り極めて月並なもので、末席の連中はしびれを切らせ、あくびを噛み殺していました。
訓示と報告とが一通り済んだ時分、もうこれで散会になるだろうと、しびれを切らしたり、あくびを噛み殺していた連中がホッと息を吐いた時分、
「御支配並びに列座のおのおの方」