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しょうじょじごく
少女地獄
夢野 久作
「少女地獄」黒白書房、1936(昭和11)年3月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 105,174 字 · 206 页
「白鷹先生に、どうしても俺が会えないのが不思議と言えば不思議だが、論より証拠だ。今夜はこれから出かけて行って、是が非でも会って来るつもりだから、いいじゃないか」
「ええ。……でもお会いになったら……何だか大変な間違いが起りそうな気がして仕様がないのよ……あたし……」
「アハハ。二人が出会ったとたんにボイインと爆弾でも破裂するのかい」
「ええ。そう言ったような予感がするのよ。幾度タタイても爆発しなかった分捕の砲弾が、チョイと転がったハズミに爆発して、何もかもメチャメチャになった新聞記事があったでしょ。今度の事もソレに似てるじゃないの。何だか妾、胸がドキドキするわ」
「アハアハ。イヨイヨ以て怪奇趣味だ。しかも漫画趣味だよ。アダムスンか何かの……」
「オホホ。もっとすごい感じよ」
「アハハ。悪趣味だね。それでも今日会えなかったら一体どうなるんだい話は……」
「いいえ。妾、今夜こそキット貴方が白鷹先生にお会いになれると思うのよ。そうしたら何もかもわかると思うのよ」
「名探偵だね。どうして会えるんだい」
「今夜の庚戌会は何処であるんでしょう」
「やはり丸の内倶楽部さ」
「今からそこへお出でになったらキット白鷹先生が来ていらっしゃると思うのよ」