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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
怪獣は眼をいからし、きばを鳴らしてくるいまわるたびに、大木はゆさりゆさりと動いて、こずえは嵐のごとく一左一右した。
怪獣はラマという動物でらくだの属であるが、らくだほど大きくない。これを飼養してならせばうまの代用になる。
「ラマだよ」
とドノバンは笑ってサービスにいった。
「きみの乗馬にしたらどうだ」
「乗馬はもうこりごりだ」
とサービスはいった。一同は笑ってラマをひきたてた。
一同の遠征はけっしてむだでなかった、かれらは酒の原料や、茶の木を発見し、ヴィクンヤおよびラマを生けどり、飛び弾の使用法に熟達した。一同が帰ったとき、洞の外にひとり遊んでいたコスターはそれを見て、すぐ家の中へ走りいって富士男に知らしたので、富士男はるすいの一同をつれて洞外へむかえでた。たがいに相抱擁して万歳の声はしばらくやまなかった。
ちょうどゴルドン一行が不在のあいだに、富士男はかねがね心にかかることがあるので、弟の次郎をひそかによんできいた。
「次郎君、きみはニュージーランドを出てからいつもふさぎこんでるが、なにか気になることがあるのかえ」
「なんでもありませんよ兄さん」
「なにか心配があるなら、ぼくにだけ話してくれないか」