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あきかぜとはは

尾崎士郎短篇集

尾崎 士郎

尾崎士郎『尾崎士郎短篇集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:秋風と母、運命について、河鹿、菎蒻、三等郵便局、十三夜、鶺鴒の巣、滝について、叛骨・中野正剛、蜜柑の皮。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 108,032 字 · 216 页

青空文庫

私の見解を率直にいえば、革命家とまではゆかないとしても、単なる政治家として安定した地位を求めようとしなかった中野には改革運動者としての尖鋭な感情が常に彼の政治行動を支配もすれば制肘もしていたといえるかも知れぬ。おそらく、彼は永井の存在を眼中においてはいなかったであろう。

唯、奇異な感銘を残すのは、この二人は政治的立場において、共通した方向を示していたにもかかわらず、二人が相結んで事に当るということのまったくなかったことである。

中野の親友であり、同志であり、同郷の人間関係をもつ緒方竹虎が、中野のヒロイズムについて、「中野君の一生は修道者の一生であった。人生、字を知る憂患の初めといわれる。彼は政治を志したけれども、力を獲ることよりは義に合わんことを求め、そのため、現実の政治家としては決して成功ではなかった。修道者である中野君は政治上の岐路に立つごとに、読書尚友、東西古今の英雄豪傑と語って自らの反省の資にしようとした。したがって、彼の文章には人物論が多く、人を論ずるときに、彼の文気はもっとも精彩を発した。多い彼の人物論のうち私は、「西郷南洲」、「大塩中斎(平八郎)」