轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ひはかがやけり

日は輝けり

宮本 百合子

「中央公論」1917(大正6)年1月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 76,445 字 · 152 页

青空文庫

私が悪かったことを勘弁して欲しいのよ浩さん、私もできるだけ親切にするわこれから……。貧乏すると心が悪い方へばかり行くわねえ」

浩は大変嬉しかった。姉と一緒に涙をこぼしながら、一言、一言を心の底から聞きしめた。独りで堪えなければならない苦痛で、堅たくなったような胸を、やさしく慰撫されるのを感じた。彼が折々夢想する通り、身も心も捧げ尽してしまいたいほど、尊い立派な心を所有する女性のようにも思われる。彼の年がもっているいろいろな感情が燃え立って、どんな苦労も厭わないというほどの感激が、努力するに一層勇ましく彼を励ましたのであった。

お咲のこの涙のこぼれるやさしい心持は、彼女の周囲のすべての心を和らげた。私立のとかく三等の患者などに対して、一種の態度を持つ癖のついている病院内の者まで、お咲に対して圧迫するような口は利けなかった。皆が彼女に好意を持ち、「五号の患者さんは、何て心がやさしいんでしょうねえ」などと看護婦が噂するほどであった。が、一日一日とかさんで行く費用が、家族の頭を苦しめる問題であった。金策のため、孝之進の出京はますます必要になってきたのである。