轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にほんのでんせつ

日本の伝説

柳田 国男

「日本神話伝説集」日本児童文庫、アルス、1929(昭和4)年5月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 104,931 字 · 207 页

青空文庫

昔ある婦人が乳が足りなくて、赤ん坊を抱いて困り切っていたところへ、見馴れぬ旅僧が来てその話を聞き、しばらく祈念をしてから杖で地面を突きますと、そこから水が湧き出したのだそうです。これを自分で飲んでもよし、または乳のようにして小児に含ませても、必ず丈夫に育つであろうといって行きました。それが弘法大師であったということは、おおかた後に養源寺の人たちが、いい始めたことであろうと思います。(郷土研究二編。栃木県足利郡三和村板倉)

土地の古くからのいい伝えと、それを聴く人の考えとが食い違った時には、話はこういうふうにだんだんと面倒になります。だいしが世に名高い高僧のことだとなってしまうと、また一人別に姥の側へ、愛らしい若児を連れて来て置かねばならなかったのであります。あんまり気味の悪い話が多いから、詳しいことはいわぬつもりですが、日本でよくいう産女の霊の話なども、もとはただ道の傍に祀った母と子の神でありました。姿が弱々しい赤んぼの様でも、神様の子であった故に不思議な力がありました。道を通る人に向って抱いてくれ抱いてくれと母親がいうので、暫く抱いているとだんだんに重くなる。