轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
きりゅうつうしん
桐生通信
「読売新聞 第二七七五五号~第二八〇二五号」1954(昭和29)年3月11日~12月6日
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 16,394 字 · 33 页
腹が立つばかりである。しかし、大会にさえでなければ腹の立つこともなく、工員ゴルフもだんなゴルフも味わい豊かでよろしいものだ。私のゴルフはへたで有名な方であるが、ここでだけは
「さすがに習ったゴルフだね」
とほめられることが多い。
桐生における私のゴルフの相棒は書上左衛門という私の家主に当る人である。自宅の裏庭にインドアの練習場をつくって二十数年もゴルフ一つに凝りに凝っている人だ。私はこの人の手ほどきでゴルフをはじめた。私の相棒としてはまことに好適で、世にこれほど風変りで裕然たるゴルファーはめったにいないと思われる。
この人はゴルフをはじめて二十数年、ああでもない、こうでもないと、フォームの研究だけに日夜心をこめている。したがって、ほぼ一週間ごとにフォームがガラリと一変する。いかほどプロについても独自の研究に怠ることがなさすぎるから、一週間ごとにガラリとフォームが一変することは変りがないのである。この人にとっては少ないスコアでコースをまわることは問題ではない。ただ最初の大振りでタマが遠くへとべばうれしいのである。
「ゴルフの快味はドライバーショットです」