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きりゅうつうしん

桐生通信

坂口 安吾

「読売新聞 第二七七五五号~第二八〇二五号」1954(昭和29)年3月11日~12月6日

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 16,394 字 · 33 页

青空文庫

と確信をもって断言し、制規のコースへ行っても、キャデーにタマをひろわせてドライバーショットだけ半日でも一日でもあきずにやっているのである。私がさそえば一緒にコースをまわりもするが他の人の多くに対しては

「あの人のゴルフはスコア屋だから」

ときらって一緒にまわりたがらない。つまり私のゴルフはスコア屋でないと彼が認めてくれたわけだ。したがって彼と私は力いっぱいクラブをふって、彼は左、私は右のヤブへ主としてタマをとばし、別れ別れにヤブからヤブを歩いてコースを一周する習慣だ。

先日読売の文壇ゴルフ大会で、主催者が小生をあわれんで宮本留吉大先生をつけて一緒に川奈コースをまわらせてくれた。

「そんなに力いっぱいふる人がありますか」

と私のスコア屋ならざる猛ゴルフは日本一の大先生にさんざんしかられたのである。実際においてスコア屋でないゴルフはありえないのだ。そこで心を入れかえて留さんに入門することになったのである。

新しい雪国の誕生

戦後今年になって秋と冬ちょっとの間をおいて二度新潟へ行った。冬の旅にでる前に、ある雑誌へ雪国の冬の暗さについて随筆を書いた。